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本郷「真砂市場」でさよならコンサート-残るは2店舗、96年の歴史に幕

3月に閉場が決まっている真砂市場

3月に閉場が決まっている真砂市場

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 3月末で閉場が決まっている文京区設真砂市場(文京区本郷4)で2月23日、「さよなら真砂市場コンサート」が行われた。

多くの参加者でにぎわう、さよなら真砂市場コンサート。96年の歴史の重みを感じながら、別れを惜しむ人たち

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 当日は、尚美学園尚美ミュージックカレッジ専門学校の協力の下、歌やフルートのアンサンブル、希望者によるボランティアコンサートが行われた。イベント内で「これまでの思い出を振り返り、明日をよりよいものにしていく」という前向きなコンセプトが発表され、歴史を終える市場をねぎらうとともに、集まった多くの人が、それぞれの思い出とともに別れを惜しんだ。

 会場からは「学生時代によく通った思い出の場所。無くなってしまうのは寂しい」などの閉場を惜しむ声や「長い間、お疲れさま」というねぎらいの声があちこちから聞かれた。

 同イベント開催のきっかけは、「利用していただいたお客さま一人一人にお礼を言いたい」という同市場でパン・総菜の店「はとや」を営む友枝さんの声。それを聞きつけた隣接する尚美学園の職員が「それならばこれまでお世話になった市場にコンサートという形で恩返ししたい。そこで皆さんにお礼をしては」と呼応した。

 同市場は1919(大正8)年、第一次世界大戦の終戦直後に国内の消費者物価高騰をきっかけに開設。今年で96年目を迎えた。同市場内の営業店舗は残すところ2店。「はとや」が3月下旬まで、「福祉の店」が3月20日まで営業を予定する。

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