
昭和の風情を残す歴史的和風旅館「鳳明館森川別館」(文京区本郷6=現在は改装準備のため宿泊営業休止中)で5月5日、特別企画「旅館deこどもの日」が行われる。
来年1月以降に改装工事を控える中、一人でも多くの人に現在の鳳明館の姿に触れてもらえるよう、女将(おかみ)の大曽根美代子さんの発案により森川別館を開放する。
当日は遊戯コーナーを設け、割り箸鉄砲での射的や手玉などの昭和の遊びを体験できる。「こどもの日」にちなみ本物の甲冑(かっちゅう)も展示するほか、休憩スペースでは地域の老舗和菓子店のちまきセットも限定販売。入館料(1,000円)を支払うと地下1階の大広間に2時間滞在することもできる。
大曽根さんは「鳳明館は文化財を体験できるところに大きな特徴があり、館内をふと見ていると『こんな所にかっぱがいる』と気づくお客さまもいる。改装工事が始まると、少なからず鳳明館は今の姿とは変わってしまうので、一人でも多くの人に、創業から続く今の姿を見てもらい、文化財を大切にする気持ちや、区が持つ歴史を通じて地域コミュニティーの温かさを感じるきっかけにしてほしい」と期待を込める。
開催時間は10時~16時。