東京メトロは3月10日、目黒駅を除く南北線18駅の発車メロディーをリニューアルする。
発車メロディーは、各駅の地域の自然・歴史・街並みをイメージして新たに制作した。制作を担当したのは多くの発車メロディー制作実績があるスイッチ(中央区)。
18駅のうち、四ツ谷~東大前駅間は「大学・高校・神社などが多く、緑豊かな都心」を、本駒込~赤羽岩渕駅間は「桜・バラ・宿場町・川など、江戸から近代への歴史」を、それぞれイメージして作ったという。
後楽園駅は、都心のベースボールパークにちなみ、メジャーリーグの球場で7回表が終了した時に行うセブンス・イニング・ストレッチで知られる「Take me out to the ball game(私を野球に連れてって)」を採用。同社広報部の桑村さんは「各駅に曲を割り当てる中で、東京メトロオリジナルではない地元ゆかりの曲も入れたいとの意向があり、野球好きだった担当者が後楽園駅用にと、この曲を推薦し検討の結果採用となった」と話す。
現在の発車音は1991年11月29日の南北線開業以来、およそ23年3カ月にわたって採用してきたもの。発車メロディーリニューアルの経緯については、「2012年10月に銀座線浅草駅、上野駅、銀座駅に地元ゆかりの曲を使った発車メロディーを導入したところ、お客さまから好評だったことと、駅構内の自動放送設備の更新時期が重なったことで、南北線でも発車メロディーを導入することになった」という。
発車メロディーの導入は、市ケ谷駅で3月10日から、麻布十番・六本木一丁目駅で同11日から、白金台・白金高輪駅で同12日から、市ケ谷駅を除く溜池山王~赤羽岩渕駅間で同13日から。