講談社(文京区音羽2)が4月1日、ヒト型多脚ロボット「Paper」(ペイパー)を発表した。
「人々を幸せな気分にすることが目標」に作られたという同ロボット。「書籍の自動読み上げ」「会話等のコミュニケーション」などが可能で、そのほか家庭やビジネスシーンで活躍するさまざまな機能を搭載する。
家庭での利用方法としては、1秒に1ページのスピードで本をスキャンし、読み込んだ本は子どもへの読み聞かせなどに使えるほか、AIの学習機能により日常生活の手伝いに活用できる。
ビジネスシーンでは、店頭に設置すると「通りすがりの人になれなれしく声を掛け、半ば強引に集客をする」ほか、レストラン等で接客をさせると「2人連れのお客さまの場合、女性の方がトイレに行っている間に注文したワインのマメ知識などを提供しデート効率をサポートする」機能もあるという。
おまけとして、レーザー光線の機能が充実。パーティー盛り上げ隊として、「レーザー光線で部屋をお台場状態」にするほか、モスキートキラー機能で「レーザー光線で虫を殺してくれる」。
同社によると、「四本足で安定度も抜群。(開発に当たっては)子守を任せられるロボット機能だけではなく、表情や声のトーンも深く掘り下げて分析した」という。
開発は月刊アフターヌーンに連載中の漫画「シドニアの騎士」内で「衛人(もりと)」を手掛ける東亜重工が担当。ディープラーニングのプログラミングは、CEDEC(コンピューターエンターテイメントデベロッパーズカンファレンス)元運営委員長で、元スクウェア・エニックスの元チーフ・テクノロジストの吉岡直人さんが担当した。
同ロボットは「月給」4.1万円で利用可能。読み上げや会話などの基本的な機能を使うには「ワクワク基本パック」(41回払い、月額4万1,000円)の契約が必要となる。故障した際にサポートなどが受けられる「保険パック」(最長4年間の契約、月額4,649円)も用意する。
同社のエープリルフール企画で、実際には販売しない。