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DESIGN小石川で企画展「石巻工房の家具」

石巻工房の家具が時系列に並ぶ「DESIGN小石川」の様子

石巻工房の家具が時系列に並ぶ「DESIGN小石川」の様子

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 文京区・小石川のギャラリー&マーケットプレイス「DESIGN小石川」(文京区小石川2)で現在、企画展「石巻工房の家具 2011-2017」が開催されている。

トーク中の「石巻工房」代表の芦沢さん(右)と共同代表で工場長の千葉さん(左)

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 東根市公益文化施設まなびあテラスで5月に開かれた「『Do It Yourself』石巻工房の家具2011-2017」を再構成した同展。石巻工房が2011年から現在までに製作した60点以上の家具を、工房スタッフの証言とともに時系列で展示している。

 同工房は、東日本大震災後に宮城県石巻市で、国内外のデザイナーや建築家、家具メーカーらの支援を受け、被災した地域を住民自らが復旧するための「ものづくり工房」として設立。現在は「DIYとデザインの力で人と街を興す、世界初のDIYメーカー」として自立し、「規格材で、特殊な工具は使わない」セルフビルド精神を貫きながら、シンプルでありながらデザイン性に優れた家具を、石巻から世界へ発信し続けている。

 同工房代表の芦沢啓治さんは、同展の楽しみ方として「ボランティアがたくさん集まっていたあの(復興の)場で感じた熱をきちんとした形で昇華させたい、社会に還元させていきたいという思いでやってきた。(同展で)シェアしたいのは石巻工房の家具がいかに簡単にできたか、家具って本当はこんな簡単なのでいいんじゃないという感じ。その懐の深さを共有し、一緒に考えてほしい」と話す。

 共同代表で工場長の千葉隆博さんは、芦沢さんが同工房で2番目にデザインした椅子を示しながら「デザインは問題を解決するもの」と話す。「例えばこの椅子の脚の傾斜は、分度器も何もない現場でも紙1枚あれば折って角度を測ることができる67.5度。ハの字にすることで脚がしなるので安定度が増し、重量にも耐えられる。そんな風にして作られたものが出発点になっていることを見ていただければ」と千葉さん。

 会場では、家具の手触りや座り心地も確認できる。会場内では「石巻工房」のプロダクトを紹介した動画上映もある。開催時間は11時~19時。水曜定休。7月16日まで。

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