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小石川に「石巻工房」東京ショール―ム 印刷工場をリノベーション

ショールーム外観

ショールーム外観

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 小石川に6月17日、「石巻工房 東京ショールーム」(文京区小石川3、TEL 03-5689-5597)がオープンした。

2階の展示スペース

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 同社は宮城県石巻に本社を置く石巻工房(石巻市)の東京ショールーム。かねて「東京で製品を見られる場所はないか」という問い合わせが多く、その要望に応える形で今回オープンに至った。

 築50年ほどの印刷工場をリノベーションしたショールームは、1階は石巻工房の代表的な家具や新製品の展示スペースに、小さな工房を併設。2階では「生活の中で石巻工房の家具がどう使われるのかを感じてほしい」と同社社長の芦沢啓治さんが話すように、リビングやダイニングといった暮らしのシーンの中での家具を見せる。同時に2階はゲストハウスとしても機能。キッチン、バス、寝室を完備して7人まで宿泊が可能で、現在は同社のインターンシップ生などが利用しているという。

 同社は、2011年に東日本大震災で津波による大きな被害を受けた同市沿岸部の商店街で生まれた「地域工房」が原点。芦沢さんは「(被災地で)自分でお店を修復し、早期に店舗に再開している人に出会った。そうやって自分でできる人たちが復興のモデルになっていくのではないか。そこから生まれたのがDIY(Do It Yourself)という視点だった」と話す。

 石巻工房と名付けられた地域工房では、東京のデザイナーを中心とした有志が補修道具や木材を工房と呼ばれる場に集めて提供。被災地の人たちが自分たちの手で生活に必要なものを製作・修復するための支援を行いながら、まちのものづくりの拠点として活動していた。

 製品がメディアに取り上げられたことを契機に、「販売していないのか」という問い合わせが増加し、石巻工房のブランド商品として製品の販売を開始。国内外の展示会への出展を経て2014年3月11日に法人化。地域へのDIY支援など活動を継続しながら、DIY家具メーカーとして事業を開始した。

 芦沢さんは「ショールームでは石巻工房の家具が持つ、スタイル、雰囲気、使い勝手などを見てもらえれば」と話す。

 営業時間は10時~19時。土曜・日曜・祝日定休。事前予約制。

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