プレゼンテーション力強化を主軸としたキャリア研修や学校向けプログラムなどを提供する教育支援団体「アルバ・エデュ」(文京区音羽1)が現在、オンライン授業「オンラインおうち学校」を展開している。
新型コロナウイルスの影響による学校や幼稚園保育園等の休校・休園措置を受け、オンライン授業を導入した同団体。3月の休校措置や春休み期間に当たり、授業のオンライン配信を行ってきた。4月以降は講師のラインアップを拡大して取り組む。在宅勤務の保護者も増えることから、「子どもも大人も科目を超えて楽しめる」をテーマに据える。
4月7日には宇宙飛行士の山崎直子さんが「宇宙と生きる」をテーマに授業を行い、子どもたちと保護者100人以上がオンライン受講した。山崎さんは、宇宙での経験談や、宇宙飛行士仲間の飛行中のエピソードなどを話した。
団体を主宰する竹内明日香さんは「狭い空間で長時間過ごす際に気をつけていることなど、宇宙飛行での話は、在宅を余儀なくされている子どもたちにとっても参考になったのでは。後半の質疑応答では子どもたちからの質問が大量に届き、予定時間を超えての対応となった。終了間際には、子どもや保護者からの感謝と感動のコメントがチャットに多数書かれた」と話す。「スーパームーンでISSの通過も見られるという天体ファンにとっては記念すべき日の授業。子どもたちには忘れられない日となったのでは。山崎さんからの『宇宙で会いましょう』という最後のメッセージが心に響いた」とも。
「学童や子どもの居場所での授業提供にも力を入れ、隠れ貧困といわれている世帯にも届けられるよう全力をつくしている」と竹内さん。4月以降のすべての授業を、定価を定めない「寄付制」(無料でも参加可)で運営する。授業にはオンライン会議ツールZOOMを活用する。
今後は、4月16日=漫画家のしりあがり寿さん、4月28日=Vチューバーの二宮明仁さん、5月26日=「ヤフー」CSO(チーフ・ストラテジー・オフィサー)の安宅和人さんによる講義を予定する。
受講申し込みは「オンラインおうち学校」ホームページで受け付ける。