湯島3丁目から上野をつなぐ仲町通り周辺で10月9日・10日、商店街の街灯をスタンドテーブル化するイベント「飲める街灯誕生!上野・湯島ガイトウスタンド&テラス」が開催される。
商店街の街灯に着脱式テーブルを設置し、テークアウト飲食を楽しめる同イベント。コロナ禍の影響を受ける飲食店を支援しようと、上野・湯島地域の商店会とビルオーナー、文化資源を活用したまちづくりを実践する東京大学都市デザイン研究室が連携して進める「アーツ&スナック運動」の一環で企画した。
当日は、20台程度の「ガイトウスタンド」を設置し、周辺の飲食店がテークアウトメニューを提供する。17時ごろから始まる「スタンド設置体験会」では、スタンドの設置体験のほか、設計者の説明を聞くこともできる。アメ横の「呑(の)める魚屋 魚草」によるスペシャルツアーや、湯島の「本とメイドの店 気絶」のメイドスタッフが順にスタンドを掃除・消毒して回る清掃・美化プログラムなどもある。
同大学院工学系研究科都市工学専攻助教の永野真義さんは「ガイトウスタンドは、ウィズ/ポストコロナ時代の歓楽街におけるニューノーマルを提案する路上スタンド。街の魅力的な飲食をテークアウトで楽しめる、新しいストリートファーニチャーになる」と話す。「今年5月ごろから検討と試作を進め、8月に台東区の道路占用許可を得て、9月より試験的に設置した。国交省による道路占用基準緩和を活用したテラス営業は全国で増えつつあるが、その中でも個性的な取り組みになっている」とも。
同企画は9日10日をデビューイベントとし、10月16日以降も金曜と土曜はスタンドテーブルを継続的に設置する予定。
「人気店も多い沿道の飲食店が積極的にテークアウト商品を提供し、より取り見取りのメニューをガイトウスタンドで味わえる。屋内での3密を避けながら、街角での新しい飲食スタイルを楽しんで」と永野さん。
開催時間は17時~22時。小雨決行。
※台風接近に伴う悪天候が予想されることから10月14日~17日に延期となりました。(10月8日追記)