文京シビックセンター(文京区春日1)1階のアートサロンで8月24日・25日、「文(ふみ)の京(みやこ)ハートフル工房・作品展」が開催される。
ハートフル工房は、区内の障がい者施設で作られた自主製品などを、障がいのある当事者が店員となって販売するイベントとして、2015(平成27)年から同センター内区民ひろばで続けられてきた。新型コロナウイルスの流行で開催中止となった昨年度は、各施設が「今月のイチオシ」をパネル上で紹介する「パネル展」を開いた。
本年度は、シビックセンターの天井改修工事により区民ひろばが使用できないことから、会場をアートサロンに移して作品展示と商品販売の2軸で検討を続けた。各施設の職員が定例の連絡会から派生して、展示と販売の2チームの準備会を立ち上げ、6月に初回開催にこぎ着けた。区内約10団体が作品を出展するとともに、自主生産品のパンや焼き菓子などの販売を行った。
2回目となる8月は、緊急事態宣言の延長により販売は中止し、作品展示のみを行う。自主生産品のハンカチや文具、バッグなどの素材となった原画や、さおり織、刺しゅうなどが並ぶ。アーティストのアウトリーチから生まれた立体作品の展示も予定している。
区の福祉部障害福祉課就労支援担当の佐原英瑠さんは「連絡会を通して、施設職員の主体的な取り組みとして今回の企画につながった。開催することで発信を続けて、(取り組みを)知ってもらう機会になれば」と話す。「6月に展示した利用者の方の余暇活動や就労活動から生まれた作品や商品は、どれも個性的で力作ぞろいだった。予告なく内容を変更せざるを得ないこともあるが、感染対策に考慮しながら企画を進めているので、足を運んでほしい」とも。
開催時間は10時~17時。入場無料。