見る・遊ぶ

永青文庫で「アジアの仏たち」展 重文含む東洋彫刻を7年ぶり公開

重要文化財「菩薩半跏思惟像」 中国 北魏時代(6世紀前半) 永青文庫蔵

重要文化財「菩薩半跏思惟像」 中国 北魏時代(6世紀前半) 永青文庫蔵

  • 10

  •  

 永青文庫(文京区目白台1)で1月17日から、早春展「アジアの仏たち-永青文庫の東洋彫刻コレクション-」が開催される。

「アジアの仏たち」のチラシ

[広告]

 永青文庫は、肥後熊本54万石を治めた細川家の下屋敷跡に立つ、都内で唯一の大名家の美術館。同展は同館設立者の細川護立(もりたつ、1883~1970)が収集した中国やインド、東南アジアの彫刻作品を紹介する企画。護立は幼少期から漢籍に親しみ、渡欧を機に東洋美術の収集を開始。中国の考古遺物や陶磁器だけでなく、中国の石仏やインドの彫刻もコレクションに加えた。

 同館での東洋彫刻展は、2019年の「石からうまれた仏たち」以来7年ぶり。前回の展示が好評だったことを受け、今回は内容を一部変更して再び企画した。

 会場では、重要文化財3点を含む中国彫刻を展示する。北魏時代の重要文化財「菩薩半跏思惟像(ぼさつはんかしいいぞう)」や、唐時代の重要文化財「如来坐像(にょらいざぞう)」、437年の銘を持つ宋時代の「如来坐像」など各時代を代表する作品が並ぶ。中国石仏は、近代日本においていち早く中国美術を紹介した早崎こう(のぎへんに更)吉(1874~1956)の旧蔵品で、北魏末期から唐に至る各時代の特徴が見て取れる。

 インド彫刻も見どころの一つ。9~10世紀・パーラ時代の密教の女尊「ターラー菩薩立像」や、7~8世紀・ポスト・グプタ時代の太陽神「ヴィシュヌ立像」など多様な造形を紹介する。普段は熊本県立美術館(熊本県熊本市)で保管されている作品で、東京で見られる貴重な機会となる。

 特別展示として、国宝「金銀錯狩猟文鏡(きんぎんさくしゅりょうもんきょう)」も公開。中国・戦国時代(前4~前3世紀)に制作され「細川ミラー」の名で知られる同作が、現在日本最古の美術誌「國華(こっか)」の表紙を飾っていることを記念したもの。

 企画を担当した学芸員の輿石英里子さんは「永青文庫の東洋彫刻コレクションが一堂に会する機会はなかなかない。ぜひご覧いただければ」と来館を呼びかける。鑑賞後は隣接する肥後細川庭園で四季の景色を楽しむこともできる。

 開館時間は10時~16時30分。入館料は、一般=1,000円、シニア(70歳以上)=800円、大学・高校生=500円、中学生以下無料。3月29日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース