文京区小石川にイタリア料理店「In Bosco(インボスコ)」(文京区小石川5、TEL 03-5844-6494)がオープンして1カ月半がたった。
店主の渡部敏毅さんは料理専門学校を卒業後、千代田区麹町の「エリオ ロカンダ イタリアーナ」、同一番町の「エリオ アンティカ フォルネリア」で経験を積み独立。「子供のころから人を喜ばせるのが好きだった」といい、同店では「ワクワクする料理にごきげんなワイン」をコンセプトに、イタリア料理をメーンに枠にとらわれない料理を提供する。
「食材は良質であること。自分の目で見たものしか使わない」と話す渡部さん。現在、野菜は北海道、宮崎県、広島県瀬戸内のものをメーンに扱う。そのほかの食材についても「お客さんからマニアだよねと言われるくらいこだわっている」と話すように、塩は2億5000万年前のパキスタンのクリスタル岩塩、調理の水は全て水素水を使っているという。
出店の経緯について、「大きなことを小さく始めるための第一歩」と渡部さん。「将来的には飲食店の経営だけでは終わりたくない。世界の食糧難を救うことが目標。全ての人に食べることの喜びを届けたい」とも。
メニューは女性から人気という「瀬戸内レモンのパスタ」(1,600円)など。コース料理として「Chef's Special Course」(5,500円)を提供するほか、アラカルトも要望に応じる。「メニューはあってないような店。お客さんの要望に沿って、何でも出せるように努力している」と渡部さん。ワインはイタリアを中心に料理との相性を考えた30種以上をラインアップする。
オープンから1カ月半がたち、「既に何人も常連となってくれている。20回ほど来店している人も」と渡部さん。今後について、「街に溶け込む店にしていきたい。ずっと昔からあったようなお店だが、どこか新しい。斬新な料理は作るが、懐かしさも感じる。そんなふうに言ってもらえるような店にしたい」と意気込む。
営業時間は18時~22時(ラストオーダー)。ランチは予約制。月曜定休。