文京区のギャラリー愚怜(文京区本郷5)で現在、カービング作品展「丹後友香理展」が開催されている。
スイカ・リンゴ・メロンなどのフルーツ、せっけんを花の形などに切り出す、カービング作品を展示する同展。会場にはフルーツを使った作品を常時4点ほど展示するほか、計20点以上の作品を並べる。
丹後友香理さんは「フルーツは生ものなので、展示できる機会は少ない。写真では伝わりにくい、立体的な模様の美しさを目で見て、感じてもらえたら」と話す。期間中は毎日、丹後さんがフルーツを使った作品制作のデモンストレーションを行う(14時30分~)。
丹後さんとカービングの出会いは9年前。「偶然、タイ料理店で見かけた花型のニンジンがきっかけ。同じフルーツであっても一つ一つ、形や皮の厚さ、実の色の濃淡が異なるところに引かれ、自分でも作りたいと思うようになった」と話す。その後、都内のカービング教室に通い技術を習得。2012年頃から作家としての活動をスタートした。現在は住まいのある文京区を拠点にカービング教室を開くほか、東急ハンズ池袋店や渋谷店でもレッスンを行う。
「1本のカービングナイフと彫る物があれば、だれでも気軽に始められるのがカービング。展覧会をきっかけに世界に触れてもらえれば」と丹後さん。
開館時間は12時~20時。(土曜は18時まで、最終日は17時まで)。日曜休館。入場無料。今月10日まで。