江戸川橋の「ギャラリーNIW」(文京区関口1)で7月5日~8日、「この地域でしか産まれないクリエイティブ展」が開催されている。
クリエーティブディレクターや建築家、テキスタイルデザイナーなど、それぞれの職業を持つ傍ら、プライベートな創作活動を続けるクリエーター集団「LOCAL PORTFOLIOS」が主催する同展。「巡る」「描く」「創る」の3テーマで、神楽坂・江戸川橋・茗荷谷・早稲田周辺の地域の魅力を横断的に紹介する。
「地域を巡る」では、「閃(ひらめ)きのあるお店を巡る」と題し、地域の店同士をつなぐ風景を写真や文章、デジタルマップで紹介。江戸川橋に今春オープンしたブルワリー&ビアバー「カンパイ!ブルーイング&グランズー」(関口1)の様子を江戸川公園やカテドラル教会などの写真とともに掲示したり、小石川植物園や播磨坂、しばられ地蔵などのある茗荷谷エリアを漫画専門複合施設「マンガナイトBOOKS」(春日2)をはじめ、「こどもの本屋 てんしん書房」(小石川5)、「Pebbles Books」(小石川3)とそれぞれに特性を持つ書店でつないだりと、街の風景の一端を主催者の視点で切り取っている。
「地域を描く」では、早稲田・神楽坂エリアを中心に、クリエーター独自の視点で描かれた数々のスケッチを直筆のノートと共に展示している。「地域で創る」では、「我楽田工房」(関口1)による日本のクリエーターと地域産業の魅力をぬいぐるみで表現するアートプロジェクト「くみぐま」などを紹介している。
同展を企画した岡村杏奈さんは「(今回の展示に当たり)18の店を全て歩いて取材した。職場も生活圏もあるこの地域が本当に好きで、この街の魅力を表現したいと伝えると、皆さん快く取材に応じてくださった」とほほ笑む。
自らも今回のような表現活動をライフワークとして実践している岡村さんは「地域とクリエーティブのテーマにこだわったのは、仕事としてのキャリアも積みながら、個人としても創作活動を続けている人を応援したいと思ったから。展示をきっかけに新たなつながりができたらうれしい」と話す。
開催時間は、6日・7日=10時~18時、8日=12時~21時。入場無料。