文京・小石川のアートギャラリー「CTAG(シータグ)」(文京区小石川5)で12月19日、「ローカル・コミュニティー」をテーマにした展示イベント「Good Neighbors(グッド・ネイバーズ)」が始まった。
地域のつながりを軸とする同企画の初回では、茗荷谷駅近くで「ル工房」(小日向4)を営む都留ヨウコさんの作品を紹介。小原流をベースとするドライフラワーのアレンジメントを施したインスタレーション作品を並べる。
アレンジの土台にビンテージフレームを使っているのも特徴で、フレームのイメージに合わせて都留さんがドライフラワーをアレンジした。「ビンテージの額は存在感があるので、額の持つイメージを消さないように、かつ負けないように苦心した」と都留さん。
フレームは同ギャラリーを経営する小林拓磨さんが仕入れたもの。小林さんは「1960年代後半にフランスで使われていた額で、購入当時は使う目的も明確ではなかったが、都留さんに作品を依頼するに当たり、コラボレーションを思いついた」と話す。「一つの作品にアレンジメントとアートを共存させた。お互いのいいところを協力しあって空間を作っていけたら」とも。
同ギャラリーは今年7月にオープンし、5カ月目を迎えた。「CTAGは、Central Tokyo Arts Galleryの頭文字で構成される造語。Creative(創造)・Community(地域共同体)・Culture (文化・教養)のTAG(札)となる意味を込めた。作品展示はもちろん、時にはアーティストのアトリエとして活用することもある。見て楽しむだけでなく、体験も持ち帰れる場、地域コミュニティーのハブになれれば」と小林さん。
アーバン・アートといわれる屋外アートイベントなどの企画や地方創生、地域デザインなどのクリエーティブ・ディレクターも務める小林さんが、各地で買い付けたジークレーやシルク、リトグラフなどのさまざまなリミテッドプリントの展示・販売もしている。
営業時間は11時~17時。今月25日まで。