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文京・小石川のブックカフェで「ひと棚本屋」 12組が出店

「小石川モノガタリ」の店頭の様子

「小石川モノガタリ」の店頭の様子

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 ブックカフェ「小石川モノガタリ」(文京区小石川3)で現在、「ひと棚本屋」が開かれている。

12組による「ひと棚」

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 書店経営者や書店経営を目指す個人などが出店する同企画。二子玉川で2月1日まで開催している「本屋博」のプレ企画として、昨年11月に同店で行われたトークイベント「夢の本屋の作り方」から生まれた。同トークイベントでは、区内の特色ある書店主3人が登壇。製本会社の所有物件を借りてDIYで書店を開いた「Pebbles Books(ペブルスブックス)」(小石川3)の久禮(くれ)亮太さん、茗荷谷駅近くの公園前で児童書専門店「てんしん書房」(小石川5)を夫妻で営む中藤智幹さん、自身の建築事務所の一角に週3日だけ書店「Plateau books(プラトーブックス)」を開いている中里聡さんの3人が、書店を開くまでの苦労やこだわりについて語った。当日は書店オーナーを目指す約30人が参加し、具体的なアドバイスを受けたり、資金にまつわることを聞いたりするなど踏み込んだ質疑応答があった。

 区内在住で「本屋博」担当者の薬師寺紋子さんと、「Pebbles Books」を運営する久禮さんが、トークイベントの参加者に呼び掛け、今回の「ひと棚」企画が実現した。12組の出店者は、それぞれに屋号をつけて「1組1棚」を借りて選書と販売体験を行う。それぞれが不定期に店を訪れて在庫を確認、補充したり、選書を入れ替えたりしているという。

 企画者の久禮さんは「普段は本のスリップを見ながらお客さんのことを考えて選ぶため、自分の色を推し出し過ぎないように気をつけているが、『ひと棚本屋』では店主がそれぞれに思いを持って選書する姿がうれしそうなので、応援している」と話す。

 「レターブックス」の屋号で出店している岡村杏奈さんは「誰かに喜んでほしかったり、励ましたかったり、笑わせたかったりするときに自分の言葉を尽くすよりも、本を一冊渡したほうが伝わることもあるので、『届けたい気持ちを本とともに』という観点で選書している」と話す。「それぞれがつけた説明書きなどにも目を通して見ていただければ」とも。

 営業時間は12時~18時(土曜・日曜は13時~18時)。2月16日まで。

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