文京区湯島の中高生の秘密基地「b-lab(ビーラボ)」(文京区湯島4)で3月30日、1年間の取り組みを中高生たち自らがプレゼンする「b-lab Award 2015」が開催される。
同施設は、中高生の新しい放課後の居場所として文京区がNPO法人カタリバに業務委託して運営する区内初の中高生向け施設。同施設には現在、文京区内在住または在学の中学1年生から高校3年生3000人ほどが利用登録をする。中高生たちはスタッフや大学生ボランティアと共に、フリーペーパー制作やダンスなど12のプロジェクトや自主提案型のマイプロジェクトに取り組むほか、放課後の居場所として学校を超えたバンドを結成するなど、さまざまな活動を展開している。
区内在住の高校1年生・深山功吉さんは、同施設の利用をきっかけに学校や学年の枠組みに捉われないバンドを結成。「中学生から高校生、スタッフ、大学生ボランティアの人まで巻き込んで、学校の部活ではできないような活動ができるのが楽しい。5月からは自主提案型のプロジェクトとして、b-labを拠点に活動する軽音楽部を作りたい」と意気込む。
今回のイベントは施設利用者の中高生たちが取り組んできた1年間の活動を「さまざまな人に伝える場」として企画。当日は集まった観覧者の投票で「b-lab Award 2015」表彰者を決めるという。
同施設の広報担当の高校2年生・久保麗音さんは「b-labには親や先生、友達との関係とは違った、自分の少し先を歩いている先輩と話ができる『ナナメの関係』がある。学年の垣根もあまり意識せずに話せる雰囲気もあって、居心地がいい場所になっているからこそ、さまざまな活動が生まれるのでは」と話す。
普段は中高生のみの利用となっている同施設だが、同イベント中は「中高生たちが自ら取り組んできた活動を多くの人に見てもらいたい」とスタッフの瀬川知孝さんが話すように、一般観覧を受け入れる。
瀬川さんは「結果も大事だが、1年掛けて取り組んできた姿勢やプロセスをみてもらえれば。翌31日には、施設利用者の高校3年生の卒業式を兼ねた『Spring Fes 15』も開催する。中高生たちの取り組みを見てもらえる貴重な機会なので、足を運んでいただければ」とほほ笑む。
開催時間は15時~19時。参加無料。