文京経済新聞(以下、文経)の今年上半期PV(ページビュー)ランキングは、「本郷の老舗旅館「朝陽館」が112年の歴史に幕 手塚治虫が宿泊した部屋も現存」が1位となった。
同館は1904(明治37)年ごろの創業で、同じく本郷にあった菊富士ホテルとともに本郷の旅館街の先駆けとなった宿の一つとされる。かつて手塚治虫がこもって原稿を描いたという「蘭の間」も現存し、最近でも文筆家や週刊誌の漫画家などが同館にこもって原稿を描くことがあったという。
特有の意匠が凝らされた客室などを含め、地域の歴史を物語るうえで重要な資産とし、現在は文京建築会ユースや地元有志、協力企業、大学研究などが連携し、さまざまな角度から記録を残す活動を展開している。
上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。ランキングは今年1月1日から6月30日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。
1. 本郷の老舗旅館「朝陽館」が112年の歴史に幕 手塚治虫が宿泊した部屋も現存 (2/17)
2. 文京・小石川にベトナム料理&パクチー専門店「ヴァン・フィールド」 野菜ソムリエが開業(2/19)
3. 六義園で「しだれ桜と大名庭園のライトアップ」 期間限定「さくら茶屋」も(3/23)
4. 文京・日本女子大で「広岡浅子展」 NHK「あさが来た」主人公のモデル(1/14)
5. 本郷の春日通り沿いに焼きそば専門店「まるしょう」 味付けは10種超(2/18)
6. 湯島で2回目の「ねこまつり」 猫を学び、楽しみ、触れ合う20日間(2/12)
7. 文京区の地元サッカーチームが新体制発表 Jリーグ、なでしこ目指して(3/3)
8. 文京に茗荷谷のカフェ2号店 「植村さん」のチーズケーキとコーヒーをメインに(5/25)
9. 文京・小石川にイタリア料理「In Bosco」 良質な食材にこだわり(3/4)
10. 「東京ドームシティ ラクーア」がリニューアル 新規7店舗含む10区画(3/1)
世の中のパクチー人気や朝ドラ「あさが来た」や猫ブームなどに合わせて、2位には小石川に新しくオープンしたベトナム料理店&パクチー専門店、4位には日本女子大で開催された「広岡浅子展」、6位には湯島で行われた「ねこまつり」に関する記事が、それぞれランクインした。
飲食店に関する記事が数多くランクインする中、3位の「六義園のしだれ桜ライトアップ」、7位の地元サッカーチームの話題なども人気を集めた。
春日駅前の再開発事業の工事が始まり、街並みが変わり始めている文京区。周辺では店舗の移転や閉店などが相次ぐ一方で、新規出店や地元の若手を中心に新しいまちづくりの動きも聞こえ始めている。文経では今後も、文京区に関わる人や街、企業の動きに注目していきたい。