見る・遊ぶ 買う 暮らす・働く

千駄木で特別展「谷根千“寄り道”文学散歩」 谷根千ゆかりの文人たどる

特別展チラシ

特別展チラシ

  • 0

  •  

 千駄木の森鴎外記念館(文京区千駄木1)で現在、特別展「谷根千“寄り道”文学散歩」が開催されている。

食通として知られる幸田露伴が愛用した「徳利(とっくり)とグラス」(個人蔵)

[広告]

 同展では、近代文学が花開いた地として文学散歩スポットが多い「谷根千」エリア(台東区谷中、文京区根津・千駄木)を舞台に、ゆかりの文学作品や文人たちを紹介。明治20年代の近代文学が花開いた時代の空気感を文人たちが交わした書簡などからひも解く。

 館内の展示は谷中、根津、千駄木の3つのエリアで構成。谷中では幸田露伴と「五重塔」、根津では夏目漱石と「道草」、千駄木では森鴎外と観潮楼を中心に、当時の谷根千を歩いたさまざまな文人たちをあちこち「寄り道」しながら紹介。文学散歩ファンにはおなじみの作品を、描かれた場所に残された記憶とともにたどる。

 食通として知られる幸田露伴が愛用した「徳利(とっくり)とグラス」や夏目漱石の「道草」の自筆原稿、鴎外宛てのさまざまな文人の書簡など、資料90点余りを展示。近代文学と谷根千の関わりの深さ、それらを巡る文学散歩の楽しさを紹介する。

 同館の塚田瑞穂学芸員は「散歩が気持ちよくなるこの季節を意識した企画展。展示を通して、近代文学に触れながら谷根千の街を『寄り道散歩』していただければ」と話す。

 5月27日、6月10日・24日の14時からは学芸員によるギャラリートークを開催(申し込み不要)。6月26日には、文学座の俳優による朗読会「夏目漱石『道草』を読む」予定する(事前申込制、800円)。

 開館時間は10時~18時(最終入館は17時30分)だが、6~7月の毎週金曜日は20時まで開館。観覧料は一般500円(中学生以下無料)。7月12日まで。期間中の休館日は5月26日、6月23日。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース