東京都女子サッカーリーグ5部の第3節が5月31日、東京大学農学部グラウンド(文京区弥生1)で行われた。文京LBレディースはキディFCに4対0で勝利し、開幕3連勝を挙げた。
文京にとって2試合連続でのホームゲームとなった第3節。東京都心は5月の観測史上最高気温となる32.2度を記録するなど、照り付ける太陽が選手たちを襲った。
文京は前半4分、MF徳永が左サイドの角度がない場所から果敢にシュート。相手ゴールキーバーがはじいたところをMF長谷部が冷静に押し込み、2試合連続となる先制弾を決める。ここで勢いに乗りたかった文京だが、その後はキディにペースを握られ、一進一退の攻防が続く。前半終了間際には、好機を演出していたMF徳永が暑さの影響もあり途中交代するアクシデント。前半を1-0で折り返す。
ハーフタイムに2人の選手を入れ替え挑んだ後半。替わった田中周選手は「途中から出場したので、疲れていない分、率先して走って声を出していこうと思った」と試合のリズムを作る。文京ペースの試合は37分、MF大坪が得たPKを自身で確実に決めて2-0。続く46分にDF平山のスルーパスに反応したのはまたもMF大坪。キーパーとの1対1を冷静に決め、3-0として試合を決定づけた。試合終了直前には、MF長谷部も今試合2ゴール目となるダメ押し弾を決め、そのままホイッスル。
試合後、平山幸香選手が「今試合も無失点に抑えられて良かった」と話したように、文京は開幕から3戦連続の無失点を記録。厳しいプレスで相手に自由にボールを触らせず、前節に引き続いて相手に1本のシュートも打たせなかった。中村知佳選手は「チーム一丸となり勝ち点3を取れたことはうれしい。ホームで多くの声援があったらからこそ、暑い中60分間走り続けることができた」と話した。今節では今年3月からサッカーを始めたばかりの清水珠理選手、小尾真里奈選手もピッチデビューを果たした。
文京は次の第4節、アウェーの関東村D1グラウンドで6月7日、同リーグ2位の成城大学女子と対戦する。