文京の銭湯が伝えるまちの魅力 地域連携拠点「フミコム」でトーク

大黒湯店主で文京浴場組合支部長の岡嶋登さん(左)とアートディレクターの塩川浩司さん(右)

大黒湯店主で文京浴場組合支部長の岡嶋登さん(左)とアートディレクターの塩川浩司さん(右)

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 文京・本郷の地域連携拠点「フミコム」(文京区本郷4)で1月20日、文京浴場組合支部長の岡嶋登さんと、同組合のアートディレクションを手掛けるアートディレクターの塩川浩司さんによるトークイベントが開かれた。テーマは「銭湯が沸かすまちの魅力~のれんくぐればパラダイス」で、多くの銭湯ファンや地元の人々でにぎわった。

ポスターのモデルを務めた常連の佐藤さんと小杉さん

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 つながりづくりのきっかけの場として、同区社会福祉協議会の地域連携ステーション(フミコム)が主催する「フミコムCafe」の一環で行われた同イベント。銭湯の魅力を提案する月替わりの企画や斬新な広報活動を続ける「仕掛け人」の2人が、アイデアを形にするまでのエピソードや、銭湯とまちの関わりなどについて話した。

 塩川さんは「銭湯には『絶対的な善』がある。誰もがほっこりされ、自然に人と人がつながれる場。銭湯の仕事を通じて、いろいろな人とのつながりができた。自分が楽しいと思うことは、他の人もきっと楽しいと感じるに違いないと信じてPRを続けている」と話した。

 岡嶋さんは「昔の銭湯は日常生活の中にあったが、今は昭和を懐かしむアイテムとして非日常空間になってしまった。『特別の場所』になってしまった銭湯を多くの人に楽しんでもらうため、斬新なポスターを掲示したり、ワークショップや作品展を開いたりしているが、ゴールは銭湯をもう一度まちの人々の日常に戻すこと」と意気込んだ。

 同組合のポスターは、例えば銭湯を介した男女の出会いのストーリーを通底させた連作では、2月のチョコレート湯を「銭湯(セント)バレンタイン」、5月のしょうぶ湯を「勝負湯」など、語呂合わせのキャッチコピーが並ぶ。制作秘話を交えながら、これまでに公開した作品がプロジェクターに紹介される度に会場は大きな笑いに包まれた。

 区内在住の白井康博さんは「銭湯が好きで、旅先で立ち寄ることなども多かったが、最近は足が遠のいていた。今日の話を聞いて、あらためて銭湯に行きたくなった。家族を誘って行こうと思う」と話した。「銭湯サポーター」として足立エリアの銭湯関係フリーペーパーの執筆なども手掛けるイラストレーターのメソポ田宮文明さんは「銭湯を盛り上げたくて4年ほど前から活動している。イベントに参加してつながりができることで、新たな地域の銭湯に行くきっかけができるのもうれしい」とほほ笑んだ。

 会場には、岡嶋さんが「ええ(良い)湯」から着想したという某携帯電話のコマーシャルのパロディーとして作られたポスターのモデルを務めた佐藤さんと小杉さんの姿もあった。いずれも大黒湯の常連客だったと言い、撮影時のエピソードなどを披露した。

 同会場では今月31日まで、過去のポスターの特設展示も行っている。

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