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永青文庫で夏季展「えいえいやっとな!」 狂言面・装束を公開

朗らかな笑みをたたえた狂言面「福之神」江戸時代(17~18世紀)永青文庫蔵(撮影=川瀬由照)

朗らかな笑みをたたえた狂言面「福之神」江戸時代(17~18世紀)永青文庫蔵(撮影=川瀬由照)

 永青文庫(文京区目白台1)で7月11日から、夏季展「えいえいやっとな!蔵出し!細川家の狂言面・装束」が開催される。

動物を彫った狂言面「狐」江戸時代(18~19世紀)永青文庫蔵 撮影:川瀬由照

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 細川家は初代幽斎(ゆうさい、1534~1610)の頃より能楽を愛好し、1918(大正7)年には千代田区富士見に「細川家能舞台」を建設(戦災で焼失)するほど深く関わってきた。細川家の伝来品を所蔵する永青文庫には狂言の装束が約100点、面が30面余り伝わる。

 期間中、同館として過去最多となる狂言資料を公開する。麻地に染模様を表した装束は、肩衣(ぎぬ)・素襖(すおう)・半袴(はんばかま)・熨斗目(のしめ)・唐人装束と種類が豊富。意表を突く大胆な文様が特徴で、庶民的なキャラクターを軽妙に描く狂言ならではの美意識が見て取れるという。

 笑い顔の「祖父(おおじ)」「福之神」、頬を膨らませた「ふくれ」など滑稽味あふれる面のほか、キツネやサルを写した動物面、馬・牛・カニなどに使う「賢徳(けんとく)」、キノコの役に使う「乙(おと)」、蚊の精やタコの役に使う「うそぶき」など、ユーモラスな役柄を持つ狂言面も20面余りを展示。中でも「尼」「乙」は所蔵する中で最も古い室町時代の作。狂言師で「万作の会」の野村万作さん・萬斎さん・裕基さんが演者視点でコメントを寄せ、舞台写真と共に会場に掲示する。

 タイトルの「えいえいやっとな!」は、物を飛び越えたり投げたりする際の掛け声で、狂言に出てくる掛け声の一つ。「メリメリメリ」「グワラグワラグワラ」のようにせりふで表現される擬音も、古典芸能ならではのユーモアだという。

 同展を企画した学芸員の佐々木英理子さんは「定番のものとは異なる個性的な表情が見どころ。能舞台では客席から距離があるが、展覧会場なら目の前で作品を見ることができる。現代から見てもハッとする大胆なデザインや豊かな表情に接した後は、ぜひ狂言の公演にも足を運んでほしい」と話す。

 開館時間は10時~16時30分(最終入館16時)。月曜休館(7月20日は開館、7月21日は休館)。観覧料は、一般=1,000円、シニア(70歳以上)=800円、大学・高校生=500円、中学生以下無料。9月6日まで。

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