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文京・千駄木の「記憶の蔵」で芸工展カフェ 「対面」テーマにつながりを生む

出展検討者に説明をする渡真利紘一さん(右)

出展検討者に説明をする渡真利紘一さん(右)

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 文京区千駄木のイベントスペース「記憶の蔵」(文京区千駄木5)で6月26日、「芸工展カフェ」が開かれた。

「記憶の蔵」入口と看板

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 谷根千地域で20年以上にわたり続いている「芸工展」の出展説明と申請受付を兼ねて開いた同イベント。

 「まちじゅうが展覧会場」をキーワードに行われる芸工展は、地域の職人技やアーティスト作品を披露するほか、路地や街角でワークショップを開くなど、さまざまな自主企画が行われる。今年の開催日は10月8日~23日の16日間。10数店の参加者ではじめたという同展は、年々出展希望者が増え、近年は100近い企画が集まるようになったという。24回目となる今年は「Face to Face(フェーストゥフェース)」をテーマに「対面」にこだわる。

 実行委員の川原理子さんは「メールで進行したほうが効率的で参加者の負担も少ないが、お互い顔も知らないまま当日を迎えるのは寂しい。カフェイベントを通じて一緒にイベントを作り上げている実感を共有し、芸工展参加者の交流の場にもなれば」と話す。

 「記憶の蔵」は、かつて個人宅の貯蔵庫だったという大正時代建造の土蔵で、1階に上映会などが開けるイベントスペース、2階は25年の歴史を持つ「谷根千工房」の資料庫として活用している。当日は、実行委員の川原さんや渡真利紘一さんが、茶菓子を用意し、個別対応で昨年度までの様子を伝えた。

 「芸工展は参加者が自分で出展スペースを探して応募するのがルールだが、こうして足を運んでもらうことで参加者同士のつながりが生まれたり、スペースを提供するギャラリーやカフェの情報交換ができたりするのがメリット。芸工展らしいスタイルが築けていると思う」と渡真利さん。

 この日、出展手続きに訪れていた作家のコジマユウジさんは10年来、出展を続けている。コジマさんは「たまたま通っていた美容院の美容師が、こういうイベントがあるから参加してはどうかと薦めてくれて、店先を貸してくれたのがきっかけ」。今年も例年通り、営業中の美容院で個展とカード販売をするほか、店先でライブペンティングも行う予定という。

 次回「芸工展カフェ」は7月23日、「コムソーゴヤ」(台東区谷中3)で開催する。出展申し込みは7月31日まで。

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