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千駄木で法政大ゼミ学生がカフェ運営 店舗の空き時間を活用

カフェをオープンした酒井ゼミのメンバー

カフェをオープンした酒井ゼミのメンバー

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 文京区千駄木の飲食・多目的スペース「Okaeri」内に10月16日、法政大学キャリアデザイン学部酒井ゼミの学生たちが「Okaeri-mini」(文京区千駄木2)をオープンした。

手作りの看板が目印

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 同ゼミでは、課題解決型学習の教育手法「プロジェクト・ベースド・ラーニング」の一環として、企業、自治体、商店街などと連携したさまざまなプロジェクトを展開している。学生たちが現場に出て、社会の中で実践的なマーケティングを学ぶこと活動方針とし、これまでも、カシオマーケティングアドバンスとコンパクトデジタルカメラの販促企画、飯田水引産業(長野県飯田市)の活性化プロジェクトなどに参画してきた。

 飲食・多目的スペースOkaeriの運営に携わる尚建(千駄木2)の徳山明さんは「酒井ゼミの学生が空き家活用を目的としたプロジェクトを模索する中で、場所を探しているということを耳にした。Okaeriの場所が空いていたので使えるかもしれないと考えた」と話す。

 今年7月に古民家を改修してオープンした同スペース。学生が企画するOkaeri-miniは、施設の昼と夜の営業の空き時間に店舗スペースを借りる形で運営される。

 Okaeri-miniは、人の集まる場所をコンセプトにしたカフェ。店内には、来店者が週・月単位で借りることができるレンタル本棚を設置。本や勉強道具など、貴重品以外であれば店内に私物を預けておくことができる。同ゼミの佐藤佑紀さんは「Okaeriでカフェバーをやると聞いて、ボトルキープのようなことがOkaeri-miniでもできたら面白いと思った。何かをキープできたら、店に愛着を持ってもらえるのではないか」と期待を寄せる。

 今後はゼミでの学びを生かし、高校生のキャリア形成支援などを目的にイベント企画も行っていく方針という。現在はその一環として、高校生が自分のキャリアについて話し考える「キャリアトーク」を企画。佐藤さんは「高校生にさまざまな生き方があることを、多くの人と出会うことで感じてほしい」と話し、今後、来店する高校生や一般客、大学生スタッフを交えて、自身のキャリア形成について討論する場の創出を目指す。

 メニューは、「ドリンクお菓子セット」(400円)のみ。日替わりの菓子に、コーヒー、紅茶、オレンジジュースから1品を選ぶ。本棚のレンタル料は、1週間=250円、1カ月=1,000円。

 佐藤さんは「飲食店の運営は初めての経験で試行錯誤の連続。不慣れな点もまだあるが、人と人のつながりを大切に、息の長い事業にしていきたい」と意気込む。

 営業時間は火曜~金曜=14時30分~18時。月曜・土曜・日曜定休。

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