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「櫛野展正のアウトサイド・ジャパン展」 東京ドームシティ・Gallery AaMoで始まる

ストレンジナイトさんの「自作の仮面100点以上」の前で、櫛野展正さん(右)と水道橋博士さん(左)

ストレンジナイトさんの「自作の仮面100点以上」の前で、櫛野展正さん(右)と水道橋博士さん(左)

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 「櫛野展正(くしののぶまさ)のアウトサイド・ジャパン展」が4月12日、東京ドームシティの「Gallery AaMo(ギャラリーアーモ)」(文京区後楽1)で始まった。

ギャラリートーク中の櫛野展正さん(左)と水道橋博士さん(右)

 櫛野さんは、日本で唯一と言われるアウトサイダーアートのキュレーター。アウトサイダーアートとは、既存の美術や文化的継承の系譜とは無縁の文脈によって制作された我流の芸術作品のこと。櫛野さんは知的障がい者福祉施設職員として働きながら、広島県福山市の鞆(とも)の浦にある「鞆の津ミュージアム」でキュレーターを担当。2016年にアウトサイダーアート専門ギャラリー「クシノテラス」オープンのため独立した。「表現せずには生きられない」人たちに焦点を当て、全国各地で取材を続けながら執筆や展覧会の企画、ツアーなど多彩な活動を行っている。

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 同展は、櫛野さんの著書『アウトサイド・ジャパン 日本のアウトサイダー・アート』に登場するアーティストの作品を中心に、「ヤンキー文化」や「シルバー(老人)アート」「廃材アート」など、2000点を超える作品が並ぶ。「(同展の)主役は70人を超える『表現せずには生きられない』アーティストたち」と櫛野さん。

 前日に開かれたプレス発表では、櫛野さんと親交のある水道橋博士さんが登壇。櫛野さんは「東京で、これほど多くの作品を集めたアウトサイダーアートの作品展はたぶん初めて。一見、変わっているように感じるけれど、皆さんの周りにもこういう表現者が実は潜んでいるかもしれないことを気付いてほしい」と話す。「見どころを一つ挙げるとすれば?」の質問には、「ストレンジナイトさんの『自作の仮面100点以上』」と答えた。

 水道橋さんは「けうけげんさんの『チラシ裏に描いた架空芸人』」を見どころとして挙げ、「13歳から描き続けて1000組を超えたという架空芸人のクオリティーの高さがすごい。解散や結成が繰り返されたり、所属事務所もあったり、実在する芸人が採用するようなネタも作られていたりと、もはや放送作家のレベル」と評して会場の笑いを誘った。「誰にもインサイドがあるが、それをアウトサイドに表現し得ることを、本展をきっかけに知ってほしい」と水道橋さん。

 会期中は、櫛野さんによるギャラリートークや出展作家によるワークショップなどが予定されている。会期中毎日13時~15時には、内装から外観までがピンク色の館「あさくら画廊」オーナーの辻修平さんによるライブペインティングもある。

 開催時間は10時~18時(金曜は20時まで)。入館料は高校生以上=1,300円、小・中学生=200円、未就学児無料。5月19日まで。

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