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文京・千石の「おたがいさま食堂せんごく」が開催100回目

「おたがいさま食堂せんごく」運営メンバーの中村成一さん夫妻(左・中)と倉持歩さん(右)

「おたがいさま食堂せんごく」運営メンバーの中村成一さん夫妻(左・中)と倉持歩さん(右)

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 大原地域活動センター(文京区千石1)で定期開催している「おたがいさま食堂せんごく」が10月18日、100回を迎えた。

「おたがいさま食堂せんごく」100回目のメニューは「すき焼き風さぬきうどん」

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 隔週金曜夜に地域有志による運営で継続している同イベント。初開催は2015(平成27)年9月30日で、「ただうどんをゆでる、食べる会」と称したイベントに大人10人、子ども11人が集まった。当時の呼び掛け人は、本駒込在住の高浜直樹さん。高浜さんは「ネットショップの激安セールで大量購入してしまった訳ありの生うどんを消費するため、食べきれないから、みんなでシェアして食べようと声を掛けたのがきっかけ」と話す。「いつでも誰でも一緒に食卓を囲める日常の一コマになれたらと、定期開催を目指すようになった」と高浜さん。

 高浜さんの思いを受け継ぎ、現在の主催を務めるのは、千石在住の中村成一さん。はじめは参加者の一人だったが、徐々に活動を手伝うようになり、今では食品衛生責任や会計などを担っているという。

 中村さんは「『同じ釜のめしを食う』という言葉があるように、食を囲むと安心感や一体感が生まれてホッとできる。単に『子ども食堂』という枠を超えて、地域のつながりづくりの接点になれたら」と話す。

 100回目のメニューは「すき焼き風さぬきうどん」と長野県産巨峰。大人12人と小学生以下の子ども8人が集まった。中村さんは「メニューは従来通りうどんの日もあるが、たこ焼きや手巻きずし、お菓子作りなど手間のかかるメニューにみんなで取り組むのが人気」とほほ笑む。

 「100回は通過点であり、今後も金曜の夕方をみんなで過ごそうというコンセプトで続けたい。継続すること自体が意味を持つ。歩いていける範囲に気軽に集える場があることで、困った時に助け合える暖かい交流が生まれる」と中村さん。「今後は、新しく食堂を始めたい方の応援もしていきたい」と意気込む。

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