見る・遊ぶ

永青文庫で秋季展「白隠ワールド」 早大と共同企画、信長文書も特別公開

白隠慧鶴「達磨図」1767年 永青文庫蔵

白隠慧鶴「達磨図」1767年 永青文庫蔵

 永青文庫(文京区目白台1)で10月3日から、秋季展「白隠ワールド-細川護立コレクションのはじまり-」が開催される。早稲田大学會津八一記念博物館との共同企画。

炎をまとい、キツネに乗る謎の仏(白隠慧鶴「越後三尺坊図」江戸時代18世紀 永青文庫蔵 ※前期展示)

[広告]

 永青文庫の設立者・細川護立(1883~1970)は16歳での療養中に白隠慧鶴の著作「夜船閑話(やせんかんな)」に感銘を受け、白隠の書画収集を始めた。同館には護立が集めた300点以上の書画が伝わる。早稲田大学會津八一記念博物館と調査を約2年かけて実施したところ、會津八一記念博物館が所蔵する実業家の富岡重憲の収集品に護立の旧蔵品が含まれていることが判明した。

 調査では専門家とともに印章、落款まで一点一点確認し、白隠の弟子を含め400点以上を精査した。同展を担当する学芸員の舟串彩さんは「白隠とその周辺の禅僧による書画コレクションの全容がようやく明らかになった」と話す。両館の展示に重複はなく、2館を巡ることで白隠コレクションの全貌を見ることができるという。併せて、両館所蔵の白隠の書画をまとめた図録「白隠の禅書画-細川護立・富岡重憲コレクションの全貌-」(仮)も刊行する。

 展示では白隠の弟子・東嶺圓慈と遂翁元盧、その弟子・春叢紹珠の禅画も前期・後期に分けて紹介するほか、「達磨(だるま)」「戯画」などテーマ別のコーナーを設ける。禅画展は2022年の「仙厓ワールド」以来4年ぶりとなる。

 特別展示として、クラウドファンディングや国・都・文京区の補助で修理した重要文化財「織田信長自筆感状」も、修理後初めて公開する。細川家文書の修理を担当した学芸員の伊藤千尋さんは「装丁を取り外し、本紙への負担を軽減できた」と話す。

 会期は、前期=10月3日~11月3日、後期=11月6日~11月29日。前後期で大幅な展示替えを行う。開館時間は10時~16時30分(最終入館16時)。月曜休館(祝日の場合は開館、翌平日が休館)。入館料は、一般=1,000円、シニア(70歳以上)=800円、大学・高校生=500円、中学生以下と障害者手帳提示者とその介助者1人は無料。11月29日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
ALL