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千駄木の「たてもの応援団」が観光庁長官表彰 歴史的建物の保護・活用を評価

表彰式は国土交通省で行われた。手前右端が文京歴史的建物の活用を考える会・代表の松塚昇さん

表彰式は国土交通省で行われた。手前右端が文京歴史的建物の活用を考える会・代表の松塚昇さん

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 文京区のNPO法人「文京歴史的建物の活用を考える会(通称=たてもの応援団)」が「第8回観光庁長官表彰」を受賞し、10月3日に国土交通省で授賞式が行われた。

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 「魅力ある観光地づくりやその魅力の発信、訪日外国人旅行者の誘致など、観光の振興、発展に貢献し、その業績が顕著な個人及び団体に対して」(観光庁)贈られる同賞。今回で8回目を迎え、今年は国内外4つ団体が受賞した。受賞したのは同団体のほか、「一般社団法人ノオト」「広島湾ベイエリア・海生都市圏研究協議会」「Abercrombie & Kent USA, LLC」。

 今回の表彰について観光庁は、同団体が千駄木の「旧安田楠雄邸」(文京区千駄木5)の調査・保存や、掃除ボランティアや見学会などの活動を通して、保存への道を開いたことを評価。1996年の設立以来20年にわたってボランティアによる同建物の管理運営を実施し、観光資源としながら各種のイベントを行っていること。同所に限らず、国登録有形文化財「島薗家住宅」、東京都史跡「駒込名主屋敷」などでも同様の活動を展開し、谷根千エリアの活性化に貢献していることも功績として挙げた。そのほか「活動を通して、歴史的建造物保護活用を推進する団体の草分け的存在として、ノウハウや技術を全国に伝える指導的な役割を担っている」とも。

 今回の受賞を受け、同NPO担当者は「最近では外国人観光客も増えてきている。先日も団体での見学会があったばかり。建物を保護するだけではなく、地域の中で活用していくことをこれからも大切に活動を続けていきたい」と話す。

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