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文京で障がい者アートのプリマグラフィー展 「無限の可能性・才能」をテーマに

「可能性アートプロジェクト展2020」展示の様子

「可能性アートプロジェクト展2020」展示の様子

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 「可能性アートプロジェクト展2020」が現在、文京のトッパン小石川ビル(文京区水道1)1階エントランスで開催されている。

期間限定でARコンテンツが楽しめる作品「朝日とにわとり」のプリマグラフィー

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 展示作品は、障がい者アート作品の「プリマグラフィー」。プリマグラフィーは、ジグレー版画技法と凸版印刷(東京都千代田区)が持つカラーマネジメント技術を融合させ、新たなアート作品として製品化したもの。

 原画となった障がい者アート作品は、「無限の可能性・才能」をテーマに、昨年7月から12月に公募した。アーティスト数87人、456点の応募作品の中から選考会を通過した38作品をプリマグラフィーとして制作した。展示と同時に、障がい者アート協会(埼玉県飯能市)のウェブサイトで、数量限定で作品販売も始めている。

 2018(平成30)年から続く同プロジェクト。担当の凸版印刷人事労政本部人財開発センター長の巽(たつみ)庸一朗さんは、「テレビで、障がいのあるアーティストの作品を映画のポスターに採用したサポートセンターどりーむ(島根県出雲市、以下どりーむ)の取り組みを知り感銘を受けた。(どりーむの取り組みは)社員一人一人の能力、才能を最大限引き出すためにどうすればよいかと日々試行錯誤している人財開発センターが目指すものと一致していると強く感じたのがきっかけ」と話す。

 凸版印刷人財開発センターは、社員向け自己啓発促進のイメージポスターをどりーむに依頼し、所属する14人のアーティストから51作品の提供を受けた。「ポスターだけでは使い切れないと、入社式に併せて展示会を開くことにしたのがプロジェクトの始まり」と巽さん。巽さんは「『無限の可能性、才能』をテーマとしたアート作品で迎え、全社員でこのメッセージを共有することは、きっと意味があるものになる」と話す。「障がいのあるアーティストの作品をトッパングループの持つコンピタンスを使って、より価値の高いものにすることで、社会的課題解決と経済的事業活動を両立するソリューションを創出することを全社員参加型のプロジェクトで目指している」と期待を込める。

 同センターの新入社員研修やキャリア研修から生まれた企画もあるといい、作品「朝日とにわとり」の「プリマグラフィー」では、作品にスマートフォンをかざすと作品が動き出すARコンテンツを2021年3月31日まで期間限定で公開している。

 開場時間は10時~18時。入場無料。10月11日まで。

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