東京や海外のレジデンスで滞在制作を行ったアーティストによる成果発表展「はだしであるく(Walking Barefoot)」第1期が現在、アートセンター「トーキョーアーツアンドスペース本郷」(文京区本郷2)で開催されている。
同センターは公益財団法人「東京都歴史文化財団」が運営する。同展には、昨年度に約3カ月間、各地に滞在して制作を行った13組が参加する。属性や役割を「いったん脇に置いて」社会や自然、AIなど異質な存在と向き合った経験を「靴を脱いで世界に触れ直す」姿になぞらえ、タイトルに込めた。第1期は「テクノロジーと人間のかたち」をテーマに、東京で滞在制作を行った4人を含む7人の作品を展示する。
ブラジル出身のアナイス・カレニンさんは、薬草・鉱物の体系化と収奪的視点を解きほぐすインスタレーション「Walking into wind」を展示。キプロス拠点のアレクシア・アヒレオスさんは、AIに関するユートピア的叙述に異議を唱える参加型カードゲームを、スペイン出身のエドゥアルド・カスティーリョ・ビヌエサさんは日本の「ムーンショット目標8」(2050年までの気象制御目標)をリサーチした映像作品「RAINMAKERS」を発表。ノガミカツキさんはVRを用いた参加型音楽作品「寿命?」を出品する。
海外派遣の3人も加わる。ブリュッセルに滞在した池添俊さんは、精神疾患のある人々と地域住民が共に暮らす里親制度をテーマに「健常/病」を捉え直す映像を出品。ケベックに滞在した井上拓哉さんは、参加者が「想像する肌色」を混色する参加型プロジェクトで「普遍性」を問う。バーゼルに滞在した村上郁さんは、雑草を用いた紙作りから自然と人の関係に着目した立体作品を発表する。
滞在中の交流を通じ、異なる制作でも互いの関心の共通項に気付いたとの声も上がったという。同センター担当者は「来場者にも、それぞれに足裏の感触を思い出すように見てほしい」と呼びかける。
開催時間は11時~19時。月曜休館(7月20日は開館・7月21日は休館)。入館無料。第1期は8月2日まで、第2期は8月15日~9月20日。



