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都内最古級の木造銭湯「月の湯」が幕 最後の見学会開催へ

「月の湯」の外観

「月の湯」の外観

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 文京区目白台の都内最古の木造銭湯「月の湯」(文京区目白台1)で5月3日・5日、「月の湯見学会」(主催=文京建築会ユース)が開催される。

銭湯背景画絵師・早川利光さんの富士山ペンキ絵

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 同銭湯は1927(昭和2)年創業。東京都内に現存する最古級の木造銭湯とされる。「浴場には銭湯背景画絵師・早川利光さんが晩年に描いた富士山ペンキ絵が残っている」と話すのは、文京建築会ユースの栗生はるかさん。脱衣所のロッカーも鍵付きが主流となる中、いまだに籐籠(とうかご)を用いるなど、銭湯内は随所に昭和の面影を残す。

 今年4月に5月末で廃業することが明らかとなり、同団体が今回の見学会を企画。栗生さんは見学会を通して、「月の湯の価値をできるだけ多くの方に知ってほしい。これを機に今後、保存や活用していくための道筋が見えれば」と話す。

 見学会は両日ともに12時~15時まで。銭湯内の男女の脱衣所や浴場、釜場などふだんは見ることのできない場所を見学できる。また希望者は15時から入浴するも可能。5日の14時からは、銭湯研究家の町田忍さんの解説トークも行われる。

 参加費は500円(入浴券付き)。両日ともに見学会終了後、銭湯は通常営業。5日はこどもの日のため菖蒲湯となる。

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